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2006年5月14日 (日)

映画 珈琲時光 まれに見る電車、喫茶店の映画

珈琲時光みましたね。

候監督、映画はいろいろ見ていますが、乗れる映画、乗れない映画の差が大きいかな。また一回では、味わえないよさがある。一番すきなのは「恋恋風塵」。これは冒頭に汽車がトンネルを抜けて走っていくシーンから惹かれましたね。また「冬冬の夏休み」も誰にでもある、子供の時の夏の風景をそのまま抜き取ったシーンが重なる映画も大好き。けれど、鳴り物入りでみた「非情城市」はいまいち、乗れませんでした。というか話が全くわからなかった。

今回の珈琲時光は、淡々と一人の女性を東京の中で映し出す。この東京、どちらかというと市川準の映画「東京兄弟」の町並み+神保町、高円寺、御茶ノ水が淡々と映し出されます。女性もあまり感情を出すことなく、むしろ押し殺して、話もぼそぼそとしかしゃべらない。

でもこの女性なにかありそう。なんと台湾に行っていたときに、当地の恋人の子を妊娠してしまったみたい。故郷にかえって、母に告げる。また古本屋の友達、てんぷら屋(いもや!!これは、神保町にある知る人ぞ知るてんぷら屋!!)の友達に告げる。故郷から母と、父がやってくる。子供はどうするのと淡々と話す。傍らには何も話さない父。母も強くは言わない。この母も実は継母みたいだ。で、この女性は台湾人の音楽家の人を調べているフリーのライター。それで彼がかつて尋ねた場所を歩いてまわっている。

しかし、この女性と、浅野忠信の会話、また萩原聖人の会話が小さすぎで聞こえない。なんの会話をしているのだろう。しかし、女性には何か尋常でないことが起こり初めているのは間違いなく、事が今にも始まりそうな気がするのだけれど、この映画では何も怒らない。むしろ観客の想像力を刺激する。

まあ、そんな感じの映画ですが、ロケーションは大変いい。鬼子母神→都電→大塚駅→山の手線→新宿→中央線→御茶ノ水といった乗り換え、乗り換えが淡々と描かれる。またあるシーンでは、神田、秋葉原間で山の手線に彼女が乗り、平行して走る京浜東北線を淡々と写して、その電車にふっと浅野忠信がドアの近くにいるのが見えたりする。とくにそれでも絡みはなかったりする。なにしろ都電は僕のお気に入りだし、大塚は実家であるし、お茶の水はかつて勤めていた場所の近くだったりするのでこのロケーションには愛着がありますね。聖橋からの総武線、中央線、神田川のすぐ上をトンネルから出てくる丸の内線が交差するシーンなんかは、ついつい嬉しくなっちゃう。でも、たしか市川準が、かつて「通勤快足」のCMでも同じアングルで撮っていたので、新鮮味はないですね。また、彼女がいる喫茶店もすごくいいですね。僕は最近のカフェや、スターバックスは苦手で、こういった喫茶店が大好きで、何時間もいたりしてしまう。そんな風景ばかりで、新宿、六本木、渋谷など、都会らしい都会がほとんど出てこないのが、すごく好感がもてます。

ただ、あまり悠長だし、特に事件といった事件もおこらないので、この映画を好きって人はあまりいないでしょうね。

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