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2006年5月14日 (日)

映画 ブレイキング・ニュース

監督 ジョニー・トーは、2003年のフィルメックスで「PTU」を見て以来、新作が待ち遠しい監督の一人となりました。

「ブレイキング・ニュース」もカンヌを少し沸かせたと聞き、どんなものかと思っていたのですが、びっくり。

まず、冒頭。高い位置から通りを写して、だんだん下へとカメラは下りてくる。そこで一人の男が建物へ入ってくる。その男が2階への階段を上がる。カメラも上に動いて窓の外から男の入る2階の部屋を映し出す。。なんか悪者が取引の準備をしているようだ。カメラはそのまま下がり、下の通りに車が止まる。そこへカメラが寄る。無線で仲間に連絡。どうやら、警察。2階にいる悪者を一網打尽にしようと、通りには何人も張り込んでいる私服警官がいるようだ。

そこへ他からやってきた悪者の車が止まる。警察の緊張感が高まる。しかし、その悪者の車はたまたま通りかかった、巡回の巡査二人に交通違反で捕まりそうになる。私服警官はこれでは、一網打尽の作戦が水の泡になってしまうので、やらせの喧嘩を目の前でして、巡査二人の目をそらす作戦にでる。巡査二人は、喧嘩を止めるほうに夢中になり、車の交通違反は今回だけは見逃す、といい悪者が建物に入ろうとする。が巡査が「車の後ろにあるこの袋はなんだ」と言った時、悪者、私服警官、みんな息が詰まる。いきなり、巡査に向かって悪者は至近距離での発砲。それにつられるように、張っていた警官たちも、悪者に向かって発砲。壮絶な打ち合いになる。この間カメラは上へ、下へ、横へと、縦横無尽に打ち合いを写している。2階にいる犯人は飛び降りる様、応援に駆けつけた警官の車は、弾穴が空く。この間冒頭から約8分くらい。ワンシーン、ワンカット。これはすごい。いきなり、やられた!!!って感じでした。

その後悪者を追いかけているうちに、別の車の事故で取材していたクルーが打ち合いを撮ってしまう。しかしその中には、悪者に対して、命ごいをする警官の姿が。悪者は救急車を強奪して逃げてしまう。

その後、全国放送で、「市民を守る警官が悪者に命ごいをしている」と話題になってしまう。警官の権威を確保するために、警察の幹部内で緊急会議が開かれ、「犯人を逮捕するところをマスコミに公開しましょう」ととんでもない、発言が会議を通ってしまう。これも見事な発想。犯人を追い詰めていく様を中継していくのだが、その責任者である警視はケリー・チャン。なんと「これはショーなのです。」と平然と言ってのける。

マスコミのあり方、情報の公開の仕方、見事に考えさせられながら、見事のエンターテイメントに徹しているジョニー・トーの実力は計り知れない。しかも中途半端でないところがすごい。香港の町は映画にどれだけ協力的なのだろうか。東京ではまずできないような撮影だ。それと、ジョニー・トーは、警官者が好きですね。「PTU」も警官ものだったけれど、「ブレイキング・ニュース」も警官者。ジョニー・トーの警官者には、はずれなしかな。

こうなると早く新作の「黒社会」の日本公開が待ち遠しい。

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