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2006年5月 7日 (日)

「リンダ・リンダ・リンダ」 文化祭は終わらない

山下監督の「リンダ・リンダ・リンダ」を見た。

今回は自宅、DVD。映画公開時には、見に行きたかったけど、なぜか見ていない。

もともとペ・ドゥナが出演する日本映画として、すごく期待はしていたけど。ちょっと高校生?年齢何歳だよ?って思ってしまったのもあるかもしれない。

ぺ・ドゥナを知ったのは、2001年(だったかな?)東京国際映画祭にて、「ほえる犬は噛まない」という映画を見てから、大ファン。行方不明の犬を探す女の子の姿が、すごく生き生きしていて、また映画自体も凄く面白かったので、印象に残っています。次に見たのは確かその次の年の東京国際映画祭での「復讐者に憐れみを」(復讐3部作の第一作。なんとオールド・ボーイが公開するまでおクラ入り)で耳の聞こえない主人公に、誘拐を誘いソン・ガンホに復讐されてしまう、アナーキストの役。これもすごく難しい役を元気にこなしていた。この二つの作品ですっかりファンになってしまったのでした。

さて、この映画、話はさほど珍しくない、青春物という分類にすることができる。でも他の作品と圧倒的に違うところは、日常がさりげなく、しかもおもしろく描けているから。

たぶん、もっとテンポをよくすれば、もっと気持ちよく見れるのかもしれない。たとえば、もっとぐずぐずしないで、早く演奏を聞かせろ。とか思ってしまう。でも一人一人の表情が日常とぴったりくっついているので、まるで日常の中の出来事のように、映画の中の人物と同化してしまう。珍しい映画でした。まあ人によるのかもしれないけれど・・・・。

たとえば冒頭、軽音楽部の部長が顧問の先生(甲本雅祐)に「恵とりんが喧嘩して文化祭への出演が・・・」というと、顧問は「二人を呼んで話を聞いて、まとめるのが部長だろ!」と言うが部長が「先生が二人を呼んで、話を聞いてくださいよ。」といわれて何もいえなくなってしまう先生。これはよくある、ある、ある。特に会社の中でも。僕はこのシーンから壷にはまってしまって、その後も一人、大笑いばかりしてました。

それにしても、文化祭前日からずっと徹夜、徹夜での練習。その中で起こる出来事。それは「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」ほどではないけれど。ずっとこの瞬間が続いていればいいのに。けれど、早く文化祭は終わってくれればいいのに。この相反する二つの矛盾する心象がうまく再現されていました。

役者は何しろ役になりきっていましたね。恵役の香椎も「ローレライ」よりかは、こっちの方がはるかにいい。前田亜季もよかったですね。お姉ちゃんの前田愛も「カミュなんて知らない」で熱演していたけれど。二人とも体型がちょっと気になる(失礼!)

去年の映画のベストであることは間違いないです。

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単なる学園ドラマがなぜ、 僕たちに元気をくれるのだろう? いったいなぜ、この単なる学園映画に、50歳を過ぎた僕まで、元気にしてくれるような要素があるのだろう。観終わった僕は、しばらく、「リンダ リンダ」の歌詞を頭にめぐらせながら、そう思ったものだ。 「ブルーハーツ」の名曲、「リンダ リンダ」。ブルーハーツがメジャーデヴューしたのは、1987年である。「ミュージックステーション」などで、パンクバンド�... [続きを読む]

受信: 2006年5月12日 (金) 15時25分

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