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2006年8月 7日 (月)

映画 「復讐するは我にあり」と「楢山節考」

<ネタばれありますよ。注意!!って知っている話かな?>

池袋の新文芸座。今村監督と黒木監督の追悼特集。
すごい、すごい。周りはどう見ても、50代後半以上のおじ様ばかり。
危なく立ち見。休憩時間の男子トイレが並ぶ。並ぶ。
しかしどうしてこんな面白い映画に若い人がこないのか?
初老の人たちだけなのかな。本当の映画ファンて。
まあ人口比率からすれば、こうなるのかな。

今村監督の2作品を見ましたね。両方とも高校生の時にみた覚えがあるが、
ほぼ20数年ぶりに再見。

「復讐するは我にあり」おもしろいですね。主演の緒方拳はなりきっていましね。
もう作品については、語りつくされているので今更ですが。

この映画で一番興味深いのは、さまざまな人間関係。
根津の父親と根津の嫁との関係。
旅館「あさの」の女主人と、その母親。さらに女主人の金でつながっている旦那。

これも人間の奥深くの憎悪が目覚める瞬間を鋭く描いた作品。

根津は二人の人物から同じようなことを言われる。一人はかつて殺人を犯した旅館の女将の母親。
「私は、相手が憎くて憎くてたまらないから、殺した。でもお前は憎くて殺してはいない。
本当に憎いのは誰なんだ?」
またもう一人は父親。
「お前は憎い人は殺せない。関係ない人ばかり殺す。お前が本当に憎いのは私だ。
でもおまえはわたしを殺せない。」
殺人鬼で逃避行している根津はどうして殺人を犯したのか。
みごとにテーマに迫った核心をついた映画だからみていても面白いかな。
役者陣の鬼気迫る演技合戦も見もの。緒方拳、三国連太郎、倍賞美津子、小川真由美、清川虹子。
それを生かす演出もみごと。

まったく別に今回面白かったのは、根津と旅館の女将が池袋でデートして、夜に入る映画館がなんと
文芸座!!まだ、昔の文芸座。この映画を今現在見ているのは新文芸座!!!
この場所じゃん!!みているのは。
不思議な感じでした。

またもう一本の楢山節考は、昔見たときにはその風貌や生活があまりにリアリティがあるので、
まったく受け付けなかったのですが、今回みると歌の意味や、母親の強さ、自然の中で住む
人々のやさしさが伝わってきて、ラスト母親を背負って山参りし母親を置いてくるときには
涙がでてきて・・・。母親は掟どおりなにもしゃべらない。頂上近くになると荒地に人間の骨
だらけ。そっと母親を下ろす。一回ひしと抱き合って何も言わず、振り返らずに引き返す。
しかも歌どおりに雪が降ってきて、緒方拳が引き返したときには、もう号泣でした。
見事に山の神というものが間接的に感じられるシーンでした。
山に捨ていくというよりは、山に帰っていく、自然に帰っていく儀式なのだなと思いました。

そうそう、この日本当は、BLACK LISTのライブだったにもかかわらず、この2本の映画をみて
映画館を出てくると興奮していたため、すっかり忘れてしまい、そのまま家に帰ってしまいました。
もったいないことをした!!!!

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