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2006年8月14日 (月)

映画検定受験!! 受験者データ PART4

キネマ旬報総研のページに受験者データが出ていましたね。

ちょっとデータを見てみると

男性 5611名、女性 3019人 性別不明 4名(なぜ?!!!)

最年長78歳、最年少11歳

4級合格率:67% (平均点44点) 

3級合格率:39% (平均点38点)

2級合格率:23% (平均点35点)

だそうです。

●4級は平均点がもうすでに合格点になっている。

●2級と3級は平均点が近いのに合格率が2倍近く違う。

つまり2級合格の70%(42点)を越えている人が少ないが、惜しい点で不合格となった人が多いということになりますね。合格の分布をもっと詳しく見たい気がしますけどね。

こうなると、級別性年齢別に結果を見たい気がする。年齢層はどうなっているのか?

11歳の人はどうなったのか?

460人のうちどれだけが、1級に挑戦するのだろうか?

少なくとも映画に興味がある人の分布がよくわかってくるような気がしてきます。

まあ、それを知ってどうする(笑)ってことにもなりますが。。。。

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2006年8月 7日 (月)

映画 「復讐するは我にあり」と「楢山節考」

<ネタばれありますよ。注意!!って知っている話かな?>

池袋の新文芸座。今村監督と黒木監督の追悼特集。
すごい、すごい。周りはどう見ても、50代後半以上のおじ様ばかり。
危なく立ち見。休憩時間の男子トイレが並ぶ。並ぶ。
しかしどうしてこんな面白い映画に若い人がこないのか?
初老の人たちだけなのかな。本当の映画ファンて。
まあ人口比率からすれば、こうなるのかな。

今村監督の2作品を見ましたね。両方とも高校生の時にみた覚えがあるが、
ほぼ20数年ぶりに再見。

「復讐するは我にあり」おもしろいですね。主演の緒方拳はなりきっていましね。
もう作品については、語りつくされているので今更ですが。

この映画で一番興味深いのは、さまざまな人間関係。
根津の父親と根津の嫁との関係。
旅館「あさの」の女主人と、その母親。さらに女主人の金でつながっている旦那。

これも人間の奥深くの憎悪が目覚める瞬間を鋭く描いた作品。

根津は二人の人物から同じようなことを言われる。一人はかつて殺人を犯した旅館の女将の母親。
「私は、相手が憎くて憎くてたまらないから、殺した。でもお前は憎くて殺してはいない。
本当に憎いのは誰なんだ?」
またもう一人は父親。
「お前は憎い人は殺せない。関係ない人ばかり殺す。お前が本当に憎いのは私だ。
でもおまえはわたしを殺せない。」
殺人鬼で逃避行している根津はどうして殺人を犯したのか。
みごとにテーマに迫った核心をついた映画だからみていても面白いかな。
役者陣の鬼気迫る演技合戦も見もの。緒方拳、三国連太郎、倍賞美津子、小川真由美、清川虹子。
それを生かす演出もみごと。

まったく別に今回面白かったのは、根津と旅館の女将が池袋でデートして、夜に入る映画館がなんと
文芸座!!まだ、昔の文芸座。この映画を今現在見ているのは新文芸座!!!
この場所じゃん!!みているのは。
不思議な感じでした。

またもう一本の楢山節考は、昔見たときにはその風貌や生活があまりにリアリティがあるので、
まったく受け付けなかったのですが、今回みると歌の意味や、母親の強さ、自然の中で住む
人々のやさしさが伝わってきて、ラスト母親を背負って山参りし母親を置いてくるときには
涙がでてきて・・・。母親は掟どおりなにもしゃべらない。頂上近くになると荒地に人間の骨
だらけ。そっと母親を下ろす。一回ひしと抱き合って何も言わず、振り返らずに引き返す。
しかも歌どおりに雪が降ってきて、緒方拳が引き返したときには、もう号泣でした。
見事に山の神というものが間接的に感じられるシーンでした。
山に捨ていくというよりは、山に帰っていく、自然に帰っていく儀式なのだなと思いました。

そうそう、この日本当は、BLACK LISTのライブだったにもかかわらず、この2本の映画をみて
映画館を出てくると興奮していたため、すっかり忘れてしまい、そのまま家に帰ってしまいました。
もったいないことをした!!!!

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2006年8月 6日 (日)

映画 ゆれる

<ネタばれあり注意>

「ゆれる」みました。 新宿武蔵野館。

すごい映画でした。おそらく今年のベスト1競争に入ることは間違いなし。全くその才能に嫉妬してしまうぐらいの演出力です。西川美和は。(べつに僕はクリエイターではないけれど・・・)

その嫉妬してしまうくらいの才能は、脚本。台詞がすごくうまい。なにしろ無駄な台詞が一つもない。それはドラマとしてリアリティをもちながら、しかも流れが途切れることなく、いちいちポイントをつく名台詞がポンポンと飛び出してくるからだ。最初方には、母の一周忌で久々に帰郷した弟のオダギリジョーが兄のガソリンスタンドに勤める幼馴染に、兄に嘘をついて彼女の部屋に入ってセックスしたときの台詞「舌出せよ」。また、後半に渡っては緊迫した法廷で、キム兄ふんする検事が兄である香川照之に必要迫る、「あなたは異性として、好意を感じていたのですか?」そして、オダギリジョーとの面会のやり取り「おまえは、逃げているだけだよ。おまえはだれも信用することなんかないんだよ」

また、展開も見事。つり橋から落ちるところを最初は写すことはしない。すべてはオダギリジョーの目の中、香川照之の体で感じているところしか、真実はしらない。後半にになってやっと真実が明るみにでてくる。そして弟思いの兄と、兄思いの弟が人間の奥底に潜む本音をされけだしながら。

まるで、黒澤明の「羅生門」の構成だ。

もう一つは、演出力。たとえば真木よう子が谷に落ちた後に、事故として最初扱われて、その夜父と、兄と、弟が食事をする場で、父が怒り、弟がそれを止める、もっと激高するかと思いきや、電話のベルがなる。電話を見つめる家族。場面が切り替わり、夜の川に靴だけが流れていく。あきらかに真木よう子の遺体が見つかったことを暗示している。見事。

みゅうも兄が二人いる。二人ともみゅうは大好きだし、共通の女性といえば、母親だけなので、映画のようなことになるわけがないので、安心。

兄弟の奥底に潜んでいる、不穏な感情を見事に引き出し、その感情が、また兄弟という肉親のもつ愛情により押さえ込もうとし、その二つが見え隠れするたびに、二人の兄弟の感情が、そして見ているものの心が揺れる。そんな映画でした。

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2006年8月 1日 (火)

映画 M・I・Ⅲ

なにしろ文句なく面白かったですね。こうゆうのは何を書くというよりは、見てください!だけですね。

スピード感ある演出。絶対絶命のピンチ。次にどうなるか?どうやって切り抜けるか?

すべてが映画的で、かっこよくて。

個人的お気に入りは、仮面製造機(?)。

この手のサスペンスで面白かったのは「インファナル・アフェア」以来。(そういえば、ディカプリオ、スコセッシのコンビはどうした?)面白い映画は、脚本がおもしろいのが第一。そして監督の演出のスピード感、サスペンスの演出ですね。

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テレビドラマ すいか

テレビドラマ話題になります。

「すいか」をみました。先日、なぜか再放送をしていたのを、みゅうの実家のHDD付DVDで実家の親が録画していたみたいです。実家に帰るたびに、2~3話見ていてやっと見終わりました。まるでこの「すいか」を見るためだけに実家に帰っていたような気がする。

それにしてもこのドラマの脚本、木皿泉はすごい。

普通の人々のなんでもない日常のちょっとした出来事に焦点を当てて、その中の人間的な側面を恐ろしく鋭く切り取る。できそうであまりできないですよね。もちろんバックグランドには、3億円強奪した馬場ちゃん(小泉今日子!)のあまりみえない存在が対照的に描かれていることが大きいことは確かだが。

主人公の早川基子は、信用金庫に勤めて16年の34歳OL。普通を代弁しているかのような彼女。まかないつきの下宿の「ハピネス三茶」に住み込むことになる。なにも変化のない人生を生きてきて、しかし親友の3億円強奪という出来事をうらやむような状態。

普通にあきあきしたところに不思議な空間のハピネス三茶に下宿。下宿先には大学教授、えろ女流漫画家、若い下宿屋の賄い。それぞれ癖のある人間で、どことなく人がいい。そんな人々との共同生活の日常。

みゅうも寮生活をしたことが20歳から2年半ほどある。

といっても会社の中の教育機関に2年半もいたので強制的だったのだが。部屋は4人部屋で2段ベッドが2つ、4つの机の勉強部屋の二部屋。こんなところに、2年半!!と普通に考えると気が狂いそうになるが、実はこれは、みゅうの中でも青春の一ページの思い出深い出来事である。気のあった人、気の会わない人も4人部屋だと、結構おもしろく暮らせる。いろんな話題が4人もいるとできる。なにしろ食堂で同じ釜の飯をたべ、大きい風呂に皆入る。たくさん勉強もしたが、そんなことは何一つ覚えていない。飲んで食べて、夜が更けるまで毎日バカ話をして・・・。そんなことを思い出してしまうドラマでした。

そんな、なにもない日常をいろんな人と刺激しあって、変わっていく、ひとつ皮がむけていく、それもイヤミなくリアルに描いている「すいか」でした。

ひとつ残念なのは、個人的には小泉今日子は好きなのでいいけれど、後半になって、よく出番が多くなってしまったこと。この役はあまり出番がない方が、主人公の早川基子のリアリティがより出てよかったのかなって思う。

この木皿泉「野ブタをプロデュース。」でもさりげない学園生活の一面を鋭くえがいている。

今一番次回作を見てみたい脚本家の一人(二人!)です。

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