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2006年10月30日 (月)

読書 新宿鮫 風化水脈・狼花

<ネタばれありますので注意願います。>

久々に読んでしまった。新宿鮫。きっかけはもちろんシリーズ最新刊「狼花」。

まあ、犯罪も国際化してきていますね。これは前作「風化水脈」からさらに発展した形ですね。またちょこちょこ出てきた謎の男、仙田も謎が明かされ、鮫島のライバル香田もついに!!って感じでした。

ラストは横浜でしたね。やはり新宿にしてほしかったけれど。

個人的にはシリーズの中では「無間人形」が一番好きです。(それぞれ好きなところがあるのですがね。)テンポがあって、特にラスト近くtの、やくざとアイスキャンディを運ぶ男、そして鮫島が、新宿に来て一気にスパークするくだりはドキドキものでした。

それに引き換え「風化水脈」は新聞に掲載されていたからだろうか、じっくりゆっくり進んで、じわっと心に染みてくる。

途中でてくる、駐車場管理人の大江老人がいい味を出して、物語に深みを与える。十二壮の近辺に池があったとは知らなかった。確かに信号にも十二壮池下なんてところが西新宿にあるけれど。みゅうは昔初台に職場あったことから、大江老人がいる辺りはとても親近感があります。

鮫島は車窃盗団を追って、西新宿のある家にたどり着く。そこを監視するために、目の前の駐車場を尋ねる。その駐車場の管理人が大江老人。最初鮫島は、大江老人のかたくなまでの家を望むような形での駐車場管理から窃盗団の一味か疑うが、次第に別のことが明らかになってくる。

大江老人は、あることを胸に秘めながらずっと駐車場から、家をみつめる。40年ですよ。40年!。それだけ期間胸に秘めながら、ある人を思い、ずっと新宿の街である家を見つめる。過去の自分の失敗、そして贖罪するために。他の人はとっくに別の人生を送っているのに。とっくりわすれているのに。大江老人だけが40年の時が止まったまま。

久々に人間の罪について考えさせられる本だった。

まあ、家から死体を鮫島が見つけるところなどはちょっとできすぎているけれど。(^^;>

でもシリーズの中では一番、心に染みる一冊でした。

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2006年10月23日 (月)

映画「父親たちの星条旗」

<<ネタバレというか、映画の内容に触れていますので、これから見る方は気をつけてください。あしからず>>

今年の東京国際映画祭 オープニングに行ってきました。オーチャードホールです。

この作品はすごいです。今年の中の傑作であることは間違いないですね。この映画は戦争映画というジャンルには留まらないですね。戦争はひとつのファクターです。

あまり難しいことはみゅうにはわからないですが、この映画を見て感じたのは「英雄がいかにしてまつりあげられ、その人たちの苦悩、罪悪感」が大きなテーマにあるのかな。

それは「ミリオンダラーベイビー」が拳闘だけの映画でないのと同じです。

アメリカの方が2万数千人死傷者の死傷者で日本より死傷者が多く、第2次大戦の中では一番死傷者数という、硫黄島の戦い。(死者については、日本兵の方が2万2千人いて、2万人強亡くなって、アメリカは7千人ということから、日本兵は全滅。アメリカは物量、後方支援によって島を取り上げたいうことですね。いかにすごい戦いだったかということが数字でもわかります。)

すり鉢山に星条旗を立てた6人。その写真は星条旗が2回目に立てられた写真で、その写真が新聞に取り上げられ、国民の戦意高揚に持ち上げられる。旗を立てた3人が、戦いの途中で本国に呼び戻され、英雄扱いされ、戦費拠出のための国債販売の一役を買うことになる。

映画は、フラッシュバック形式で進んでいきます。本国に帰った3人が国債販売のツアーをまわる場面、硫黄島の戦闘場面、さらに現代の場面。この3つの話が見事に融和している。

冒頭近くにあった、ソルジャー球場で、すり鉢山の頂上の模型が作られ、そこに3人で旗を立てるシーンがあり、旗を立てた瞬間、球場全体が盛り上がるシーンがある。花火が打ち上げられてその音が戦闘シーンの中でのように。

しかし、実際には旗をたてた後も戦闘は続き、旗を立てた6人のうち、3人はその後の戦闘で命を落とす。この旗を立てた時にまだ、勝ったわけではない。一人はネイティブアメリカンなので、差別を戦場でも、帰国後も受ける。一人はメッセンジャーボーイで実際に戦闘には出ていない。もう一人は自分は決してヒーロではないと悩む。さらに、死んだ3人のほうは、別の人間が旗をたてたことになっていて、本国では、旗を立てた死んだヒーロをいうことになる。生きている3人は、おかしいと上部の者に言うが、もう決まったことと、とりあわず、その母に会ってあの写真のあの人があなたの息子です。と言わされる。

戦争の矛盾をみごとに出している。冒頭のシーンでは、「衛生兵!」と叫ぶ仲間を助けるために、別の場所に無理やりにいき、そこで仲間を助けているが、日本兵がそこに切りつけてくる。それを銃剣で突きさし殺す。このシーンだけでも戦争の中にある命の矛盾がさりげなく、胸に迫ってくる。

そんな戦闘シーンと、祖国を英雄あつかいされ回るシーンが交互にきたときの悩みの頂点で、またあのソルジャー球場でのまやかしの見世物が、3人がそれぞれの戦争が頭によぎりながら、花火とともに旗を立てる。このシーンが再びでてきたときには、涙がでてくる。

脚本がうますぎる。フラッシュバックという手段はすごく危険で、話が混乱するだけに陥る可能性があるが、効果的に構成されている。見事すぎる。

話をリアルにするためにも戦闘シーンもすごい緊張感。硫黄島への艦砲射撃後の上陸では、上陸したのち、島全体をトーチカにした日本兵の戦い方が見事に描かれている。島を5日で陥落させるどころか、上陸直後は日本兵の的となるだけ、しかも逃げるための隠れる場所もない、そして首が飛び、手が飛び、足が飛び、兵士の恐怖が見事に描かれている。その後はすり鉢山からの俯瞰の視点で米軍を見ると、わなにはまったウサギ状態があきらかになり、さらに恐怖は増す。これはノルマンディ上陸作戦を描いた「プライベートライアン」を凌いだ描き方。(プロデューサーはスピルバーグだけどね。)

戦争映画でよく言われるのは、戦争の相手を正しく描かれた映画がほとんどない。というより、相手を描かれないこと。これに対して大島渚はよく「戦メリ」で双方を初めて正しくやったと豪語している。今回も日本人はほとんど登場しない。

しかし、クリントイーストウッドの違うところは、もう一本「硫黄島からの手紙」という日本側の視点で、もう一本つくっているのである。これがどのような内容かは、今回誠実に作っているイーストウッドの作風をみれば、すごく期待ができる。栗林中将がこの戦闘に反対していたことなど、また地下を掘って、米軍をきりきりまいさせたこと、そして人間的にどのように描かれているか、しかもハリウッド映画としては異例の日本語がベースとなっているとのこと。

故、黒澤明は、スピルバーグが「メモリー・オブ・ゲイシャ(後のSAYURI)」を作りたいけどアドバイスをくれといわれて、言葉は英語じゃだめ。日本語の映画でつくれ。と言ったそうだ。

クリントイースト・ウッドは見事にそれを実践した。(やはりスピルバーグがプロデューサーだからか?それだけでないでしょうね。イーストウッドは聡明だ!!)

こちらも早く見てみたい。

それにしても、「ミスティック・リバー」「ミリオンダラーベイビー」と連続でキネ旬1位をとっているが、僕は来年もこの映画で三連覇となってしまう気がします。また、音楽も完全にイーストウッドの曲。前2作と同じような音楽でした。この音楽も心に染みる!!

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2006年10月22日 (日)

ライブ Johnny Hell Tour 日比谷野音ライブ 浅井健一

いや~しびれました。10月15日比谷野外音楽堂。

ライブは、最近ほとんど行かないけれど、ベンジーのライブは、よっぽどの用事がない限り行くようにしております。

なぜ、こんなに遅れての投稿かというと、みゅうはこのライブの後、1日おいて高熱にみまわれてしまったのです!!。

もともと風邪気味だった15日。でも今回は初のソロプロジェクト。いかねば。若干の微熱を押して日比谷野音にギリギリで到着。

ソロプロジェクトのアルバム「JOHNNY HELL」は発売当日に買った。個人的な感想はどちらかと言うとシャーベッツの曲に近い、深めでじっくり聞かせる曲が多いかな。いやいやJUDEの「Higyway Child」に近いかな。何曲かは、照井さんがベースやっているし、シャーベッツの仲田さんもベースをやっているし、ドラムは「東京スカパラダイス」の人がやっているし、キーボードは、シャーベッツの福井さんがやっているし、コーラスには「危険すぎる」だけ椎名林檎が入っている。

でも相変わらず聞けば聞くほどはまっていく。ベンジーの曲を聴いていると自分が旅に出ているような錯覚に陥る。その旅は自分の中の旅であり、また現実的な旅である。そんな気分の中毒になってしまうから不思議だ。

それになんにしても、ライブでみるベンジーはかっこいいし、ギターうまいし、男の僕もしびれてしまうもん!!これは昔から変わらない。

1月にはシャーベッツのライブに行ってきたけど、そのときは新アルバムの「NATURAL」の曲だけでなく、大好きな「VENNY」や、「君の肩に触れて」をやってくれた。シャーベッツのライブは行ったことがなかったので、生演奏でこの2曲を聴けるだけでも体が震えた。

今回のライブでは、前半は新しいアルバムの曲中心、JUDEの曲から「Dedori Dedura」(この曲はライブでは盛り上がるね。テンポのいいし、ギターもいいし、ベースの見せ場もあるし・・大好きです。)「恋のサブマリン」、「愛のチュッパチャップス」シャーベッツからは「HEY、HEY、YOU、YOU」(1曲のみ)、なつかしい曲やるわ、っといってブランキー時代の「15才」、そして個人的に一番盛り上がったと思うのは、「ディズニーランドへ」の時。

まさかこの曲をやるとは思っても見なかった。最初にこれを聞いてBJCのファンになったし、これは嬉しい。ソロのギターの前奏が始まったときに、会場はウォーと歓声が上がる。ドラム、ベースが混じり始めると、いままでのライブで知っている(僕が知っている)ギターではなく、CDのアレンジに近く、その間をとっているようなアレンジ。周りもすごく盛り上がっていた。「・・なみだも流さないだろう・・。」のときは、再びウォーと歓声が上がる。

その後は定番の「スカンク」、JUDEの「DEVIL」で盛り上がって、袖に入った。

たしかアンコールでやった曲は「何も思わない」この曲はバイオリンのミオさんが入っていたので、ギターとバイオリンの二人だけの演奏。今回のこのパターンの二人だけの演奏は前半で「哲学」など何曲かあった。

ぼくは、この静かな曲も、バリバリの曲も両方とも好き。なぜならば不思議とベンジーの詩の世界は両方とも変わらないから。

アンコール2曲目は「JOHNNY HELL」、それからブランキー時代の「ロメロ」、最後は「チキ・チータ・ブーツ」でした。

なんとも、夢のようなライブでした。

まあ、その後は冒頭にあるとおり、3日間熱にうなされてしまったみゅうでした。

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2006年10月10日 (火)

映画 時をかける少女

アニメです。池袋でみました。

これは傑作ですね。

脚本がうまいです。タイムリープする少女の筒井康孝のおなじみの話ですが、ほとんどオリジナル。タイムリープするということ、友達で思いを寄せていた男の子が・・ということ意外は。

最初は見ていて気恥ずかしかったのですが、しかし、しかし、ゆれる心がすごく丁寧に描かれていてうまいの一言です。

やはり日本のアニメはバカにできないですね。

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野球 プレーオフステージ1

な、な、なんと今回は映画ではありません。

久々に野球を見てきました。

3連休前、みゅうは忙しい上に体調を崩して寝たきりをしていました。

金曜日頃調子が戻ってきてしまった。(仕事しているときに戻れよ!!)

ということで、土曜日からどうしようか、なんの映画をみたらいいかと思っていたところ、ソフトバンク対西武の3連戦がインボイス西武スタジアムでやるではないか。

ほとんど野球を見たことがないのですが、松坂がもしかして今シーズンで日本が最後かもしれないし、その松坂がシーズン中すべての記録で2位にさせられた、ソフトバンク斉藤との対決が第一戦にでてくる。これは本気の戦いが見れるのでは?と思い、西武線を乗り継ぎいざ球場へ。しかし球場は両者の応援で一杯。外野に近い、内野自由席に座ることとにしました。

それにしても、この試合、すごかった。何がすごいかというと、両者のピッチャーの気迫が見事に伝わってきた。松坂の球はほとんど140K超え、しかもソフトバンクの選手に勢いあまってぶつけること4回。ランナーが塁にでても、バッタバッタと、三振をとっていく。対する斉藤もすごい気迫。西武の選手はほとんど打てないじゃない。両者ほとんど譲らず、試合は進んでいく。なにしろランナーでるとすぐに三振なので、ほとんど両方の応援はなんだか静か。みんな固唾をのんで、両者の戦いを見守っている。

いやー来てよかったぜ。動いたの7回。表の時に松坂は満塁になりながらも、三振を相変わらず決めて、かわす。その裏の西武の攻撃。斉藤ちょっと打たれて、ランナー1塁、2塁とでてしまう。ここでベンチに戻る。あれ、交代かなと思ったら、戻ってきた。後でしったことだが、これは鼻血がでてしまったとのこと。その後の和田にタイムリーを打たれる。ついに打たれて崩れるかと思いきや、あとの3人は気迫の三振。

その後の松坂はカブレラ、松中と次の回も三連続三振。すごいすごい。

斉藤も無難に抑えるが、やはり7回の1点が重い。ソフトバンク打線は松坂を打てるような気がしない。そのままゲームセット。

すごい戦いだった。今年の夏の高校野球と同じくらい面白かった。

斉藤は悔しいだろうな。打線も悔しかったに違いない。

これは第2戦は打撃戦になるかと思ったし松中、ズレータが打つところを見たいとおもったので、2日目も行ってしまった。予想通り、ソフトバンクの打線が爆発。

松中のホームランはカッコよかった。インボイス西武ドームは、屋根は後で付け加えているので、横は空いている。秋の傾いた日はその屋根と地上の隙間から日の光が入ってくる。時間とともに、日の光は外野から内野へ動いていく。

その隙間からの日の光がにバッターボックスのみを照らし出したとき、打席に立ったのは、ソフトバンク松中。まさに奇跡。一人のヒーローを映し出す。それは自然が作り出した、スポットライトだ!!ランナー二人を置きながら西武のピッチャーが投げたとたん、快音が響きボールは打った瞬間からわかるような、ホームラン!!!!!

3塁側の誰もが立ち上がった。みゅうもライブでもあまりスタンディングはすきではないので、ほとんど座って冷静にみているのだが、この瞬間は自然に体が立ち上がった。(3塁側にいたのでした。)

つづくズレータも、独特のフォームから、弾丸ライナーでバックスクリーンへ。

いや~。まさか見たいと思っていたものがそのまま見れるなんて!!!と興奮してしまいました。久々の野球楽しかったです。

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