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2006年12月26日 (火)

映画 「硫黄島からの手紙」

やっと映画「硫黄島からの手紙」を見ました。
この映画単体としての感想は、すこし小ぶりのような気がしました。
硫黄島の戦いというのは、日本人22、000人いた中で、21、000人が戦死した
ということを聞いております。
見た感じ、そのスケール感が正直感じられませんでした。
すり鉢山の部隊はなんとなく、数十人くらいの部隊のような気がしましたし、
また、米軍との戦いの中では、米軍がじわじわ攻めて来る場面がなかったような気がします。

ただ、二宮くんは、評判通りですね。
普通っぽい兵士を演じていてとても親近感をわかせます。
数多い兵士の中には、たぶんこんな兵士もいたのかなって思います。
前半部分でさらっと重要な台詞「どうせみんな死ぬんだよ」と死を覚悟しながら
日々を暮らす兵士を集約した言葉をうまく言っていました。

渡辺謙もよかったのだけれど、栗林中将がとった作戦とか、アメリカの圧倒的な
物量に対抗するために、具体的にどのようにしたのか、それを部下にどのように
伝えたのかが画面の中からは伝わってこなかったですね。

この映画は、どちらかというと硫黄島の舞台を借りて、戦争に対する考え方、
圧倒的な不利の状況の戦況の中での人間の思いを素直に描いた映画なのかな
と思います。

ただこの映画でびっくりしたのは、日本映画ではないのに、日本映画なのかな。
たぶん、日本人でこの映画を見た人の80%(勝手に言っているが・・)の人たちは、
この辺を勘違いすると思います。
これは、すごいことですね。
これまでにこんな映画は見たことがありません。
最後の渡辺謙の台詞も「ここはまだ日本か?」というのは日本人でなければ
できないような映画のつくりですね。
日本人の国民性をよく理解していて、見ていてさほど違和感はない。
クリント・イーストウッドもこの辺は大変だったのではないかな。

たとえば日本人の監督が韓国人を使って韓国映画をつくれるかというと、
そうもうまくいかないのでは。

最近では、蒼き狼を角川春樹が製作しているが、全編日本語だし。
逆に考えてハリウッド映画で英語でなく国際的にマイナーな言語日本語で、
よく作ったものです。日本の市場なんて、ごくごく小さいので、わざわざ
日本語にする必要はないのに。
でも、この映画の世界感を出すためには、日本語が必要だったのかと思うし、
それを選択したクリントイーストウッドをはじめ製作陣の勇気に感動しました。

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コメント

こんばんは☆*:・°★:*:・°
観にいかれたんですね~♪
この手の映画でこんなに注目!!とは、イーストウッド&スピルバーグだからですね。
悔しいけれど、今の日本映画の監督でこういう映画作れる人はもうお亡くなりになった巨匠ばかり。
米で撮影された大東亜戦争時の日本文化の再現!
流石♪ハリウッドお金の掛け方が違うんですね(;へ:)
本土決戦の捨石の為に亡くなった方々を知る良いきっかけでもありますね♪
TBさせて頂きました。
今年も、宜しくお願い致します。

投稿: roko | 2007年1月 4日 (木) 00時12分

ROKOさんあけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
読んでいただいて光栄です。
今の日本映画でこういった映画が作れる人は本当にいないかもしれませんね。
いずれにしても洋邦とわず娯楽だけでなくきっちりと戦争の真実をつたえられる映画監督がでてくれる事を祈っています。

投稿: みゅう | 2007年1月 7日 (日) 01時22分

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受信: 2007年1月 4日 (木) 00時07分

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受信: 2007年2月 2日 (金) 17時12分

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