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2007年1月 7日 (日)

映画 傑作なのに知られていない傑作映画2 「赤ちゃん泥棒」

「バートン・フィンク」、「ミラーズ・クロッシング」のジョエル&イーサン・コーエン兄弟の映画で、「赤ちゃん泥棒」を紹介します。

とくに知られていない映画というわけでもないと思いますが、ニコラス・ケイジ、ホリーハンターが主演で、すごく面白いのに、みんな見ようとしない。

これは、なぜか?個人的見解からすれば一重に題名が悪いからだと思います。僕も深夜のテレビでたまたま見なければ、とても映画館に行ってみようとは思わないし、ビデオを借りようともせず、パッケージの前を素通りするだけでした。

これが本当に面白い。

ある泥棒常習犯のニコラス・ケイジと、婦人警官で犯人の写真を撮るホリーハンターが、何回も写真を撮っていると、お互い愛するようになり、結婚する。しかし、子供が欲しいができない。医者に行ってみると子供ができにくい体とのこと。二人が悲しみにくれているとき、大金持ちの家具屋に五つ子が生まれたというニュースが流れる。彼らは、そのうちの一人を奪いにいく、というところで、「Razing Arizona」とタイトルがやっと流れる。

このタイトルに行くまでもすごくテンポがいい。ワンカット2秒から3秒のシーンをバンバンと切り返し、カントリーミュージック風の音楽とニコラス・ケイジナレーションが流れる。

この作品をはじめて見たときには、このファーストシーンだけでやられた。これも個人的な見解ですが、いい映画は大抵ファーストシーンがどんな形でもひきつけられる。

それが大きく感じられるファーストシーンの展開でした。

その後は、盗んできた赤ちゃん、そして脱獄してきたニコラス・ケイジのかつての仲間(ジョン・グッドマンの異常ぶりがすばらしい!!)が強盗に巻き込まれたり、ニコラス・ケイジの上司との絡みなどすごく笑える。

にも関わらずすごいのは、縦横無尽に駆け抜けるカメラワーク。どうやって撮影したのか、と思えるカットばかり。手持ちのスティディカムをバリバリに使い、なおかつクレーンでの移動撮影。そこで巻き起こる銀行強盗、赤ちゃん強奪、スピーディな展開にうまく相乗してる。しかも、スピーディなのに、赤ちゃんの無垢さがなんともいえない。

ラストも落ちがあり、すぐれたペーソスを持っている。

こんなに面白いのに、なぜあまり知られていないか?やはり題名かな。

といってもいい題名が僕には思いつかないが。

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受信: 2007年1月31日 (水) 17時35分

» 赤ちゃん泥棒 [1-kakaku.com]
泥棒(ニコラス・ケイジ)と警官(ホリー・ハンター)がなぜか仲良くなってしまい、めでたく結婚。しかしなかなか子どもができずに悩んでいた折り、TVで5つ子が生まれたというニュースを聞いて「5人もいるならひとりくらい盗んでも!」とばかりに、夫婦で赤ちゃん泥棒を行ってしまうのだが…。 ジョエル&イーサン・コーエン兄弟の出世作ともいえるコメディ映画。冒頭の刑務所シーンからして、早くもコーエン映画ならではのひねった描写が矢継ぎ早に展開されていくおもしろさ。赤ちゃんを盗んでからのおとぼけとドタ... [続きを読む]

受信: 2007年2月19日 (月) 04時13分

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