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2007年3月24日 (土)

映画 ドラマ 傑作なのに知られていない作品 「日曜日はおわらない」

さて、今回は、テレビドラマなのか、はたして映画なのか?

作ったのは、NHK。BSハイビジョン(そういえば、このハイビジョンって言っているのは、NHKだけですねぇ。)で1999年に一回放映されただけ。

その後地上波で放映されるはずだったのが、なぜかオクラ入り。

映画としては、カンヌ映画祭の「ある視点」部門に招待。シカゴ映画祭では国際批評家連盟賞受賞。そのた釜山映画祭など各国の映画祭に招待されるが、日本での上映は、

NHKアジア・フィルムフェスティバル(アフガン零年等や、ペパーミントキャンディで有名)で上映し、多摩の小さな映画祭にて上映されるだけで、助演の林由美香が急死のときに追悼上映で渋谷にて1週間程度のモーニングショーがありました。

僕がみたのは、3、4年前の多摩の映画祭にて町のホールで水橋研二の特集のときに見たのです。

まあ、NHKが放映できないわけもわかるなぁ~。なんて思ってしまった。殺人、ランパブ、パンツ、裸がでてくるから。しかも重要な要素で。

なにしろ、暗い。暗い話である。

水橋研二が主人公である。母の再婚。人がいいのに折り合わない義父。暗いランパブ中でのランパブ嬢との出会い。今度の日曜日に海に行こうと約束。しかし、彼女との約束は果たせない。次の日曜日はない。なぜなら主人公は義父を殺してしまったから。やがて出てくると本当の父はロケットつくりにのめんでいる。そしてランパブ嬢との再会。一緒に海にいき、海辺で二人だけで戯れる。

話は、なにも面白くない。しかし、この映画は、水橋研二の最高傑作。かれの素朴な感じ、自然な感じを見事に引き出しているのである。明らかにスクリーンの向こうには、そこには、普通の人がいる。

特に出てくるのが、自転車である。自転車で走りながら神戸の町や、橋をロングでとっているのがすごく美しい。まるでドキュメンタリーなのだが、すごく美しいのだ。

また、海岸で、ロングで林由美香と戯れるシーンもなにもないのに、すごい。当り前のショットなのに、すごく印象に残る。ロングショットなのだが、どんどん服を脱いでいって、二人でボールで遊んでいるだけである。見事なロケーションとカメラである。

でも、この映画の美しさと、なぜか心を打たれる感覚はたぶんほかの作品にはないだろう。映画を営業的観点で考えれば、この映画を配給する会社はないと思う。客が入るという要素が全くと言っていいほどないから。でも文化的観点からすると、この作品は定期的に1年に1回でも公開することが必要なのでは。

監督は、高橋陽一郎。前作「水の中の八月」(これも衝撃的なテレビドラマ。もはやテレビドラマの枠を超えている)でサンセバスチャン映画祭で、新人賞を受賞。いつも普通のNHKのディレクターで、朝のテレビ小説てるてる家族、やんちゃくれ等を作っていたりする。

ちなみに、この作品は、ビデオもなければ、DVDもない。これから先もDVD化をする予定もないそうだ。

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