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2008年8月12日 (火)

傑作なのに知られていたない映画 「シークレット・ワルツ」 どこにいったの野火明?!

あまり知られていない作品のシリーズ「傑作なのに知られていない映画」を久々に書いてみたいと思います。

まあ、なぜ書く気分になったかといいますと「夕凪の街 桜の国」という映画をみたからです。その中に伊崎充則が出ていたからです。この人最近でてこないな~、見ないな~と思っていたのですが夕凪の街 桜の国で久々に見て、元気にやっているじゃないか!と思い、最後に彼の主演で印象に残った、映画もしくはテレビドラマがなんだったけな?と思い、記憶をまさぐっていたところ、この作品「シークレット・ワルツ」を思い出しました。

といっても映画は、もう12年前に公開されております。

さてまずはこの映画の監督さんについて。私は12年前に

「この野火明は、日本映画を担う人になる」と思うほど才能があると思っていましたが、この「シークレット・ワルツ」以降はOVAでちょっと見たことがあるような気がしただけで、その後はぷっつりとみないですね。

野火 明さんっていう人は、かつて深夜番組でやっていた「えびぞり巨匠天国」という映像クリエイタもしくは将来の映画監督や映像作家を発掘しようという番組があり、その中で「ゾンビスープ」という作品を出品しております。この「ゾンビスープ」は、3分とはいえ、作品に対して世界観があり、かなりおもしろいペーソスに満ちた映画でした。

この番組もすぐに終わり、この番組に出ていた人達はどうなったのかな?と思っていたとき、何年か後にビジネスジャンプの自主映画コンクール(だったけな?)でグランプリを受賞した「ダイヤモンドの月」というのが15分くらいの作品を偶然ビデオに録画してあり(たぶん別の番組を録画している予定が間違えて)じっくり見たのですが、恐ろしく完成度が高い作品でした。この「ダイヤモンドの月」というのがオフシアターのコンクールで賞を取りまくり、ついにツイハークの目にとまり、一般映画を撮ることになった作品がこの「シークレット・ワルツ」です。

とってもナーバスで、異常な世界で、とても美しい映画でした。

主演は、これもあまり見ることがなくなった石堂夏央、その血のつながらない弟に伊崎充則、二人と出会うヤクザのヒットマンに当時沈んでいた堤真一、さらに脇を固めるヤクザに高田純次(シリアスな役を見たのはこれが最初で最後だが、かなり渋くて良かった!)その親分に佐藤充。

物語は恐らくPTSDを抱えた姉と、その姉と共に車から盗み等で暮らしていて、さらに姉に姉以上の感情を持つ弟の姉弟を中心に話が繰り広げられる。

ある日瀕死のヒットマンを助けたことから、姉弟の関係が崩れ始める。弟はヒットマンにあこがれ、ヒットマンに弟子入りし、姉はヒットマンと寝る。しかしそのことを知った弟は、ヤクザの扱う、薬に女医とともに溺れる。ヤクザの若頭はそんな弟を助ける。ヤクザの親分は姉の中にある異常性(男と寝ると無意識に男を殺そうとする)に歓喜を覚える。

弟は、若頭、ヒットマンと行動を共にするが、その行動は親分を裏切りであった。親分に内緒で中国のマフィアと直接手を組み自らを大きくしようと企んでいた。しかし今度は若頭の方が薬でおかしくなってしまう。おかしくなってしまった揚げ句、手を組もうとしていたマフィアの親分を殺してしまう。自らも、ヒットマン、弟、姉と共に裏切りと破滅に向かっていく・・・

私が覚えているだけのストーリーですが、この映画の見所はいくつもあります。

まず、まるで初期の北野映画のような冷徹なバイオレンス。ものすごい緊張感。

なのにどこかワンシーン、ワンシーンが写真のようにスタイリッシュなセンス。これは最後の銃撃戦を見てもそうだが、本当に綺麗です。

途中、弟が薬中毒になり、若頭が独房に閉じこめ毒抜きをしている時も、弟の腕のみが独房の窓見扉からでてきて「薬ををくれ!」と腕だけで騒いでる姿も忘れられません。

たぶん薬中毒のシーンが多くでてくるので(しかも未成年!)なにか圧力がかかったのでは?(そんなことはないですね。)

役者にしても前にも書いたがこれだけシリアスな高田純次も見たことがない。

しかも当時ちょっと沈んでいた(?僕が勝手に思う)堤真一が、この年「弾丸ランナー」とともに浮き上がってくる直前の映画であること。そして石堂夏央、伊崎充則をあまり見なくなった作品としてとても印象深い。(まあそれよりも本当に映画がいい)

最後に野火明はどうしているのでしょうか?新作がまったく聞いていないけれど。一般映画は無理なのかな?

何しろ早く次回作が見たい監督の一人です。

映画もこのビデオ、DVD全盛の時代で、基本的に見ることができなく、そして再び見てみたいと思う映画です。

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もうすぐ新作クランクアップしますょ。

投稿: | 2008年8月20日 (水) 23時43分

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