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2008年9月15日 (月)

映画「ニンゲン合格」「アカルイミライ」 今の時代にぴったりかもしれない。

早稲田松竹でみました。

なかなかいい企画ですよね。これ。名画座らしい。スタッフの人もおそらく「トウキョウソナタ」の公開を控えて狙ったのかな。

黒沢清は好きな映画と嫌いな映画があります。

好きな映画 「CURE」「回路」「アカルイミライ」「ニンゲン合格」「神田川淫乱戦争」

嫌いな映画 「大いなる・・・」「ドレミふぁ娘の・・」「カリスマ」「地獄の警備員」「叫」

まあ、こんなにはっきり分かれるのも珍しいですよね。基本的には次回作がとても気になる作家です。

それにしても両者の違いはなんでしょう。わからない作風はどちらにもありますね。おそらく、なんというか、感情移入ができるかできないかということでしょうか。

まあ、気持ちの問題かもしれません。淡々としているわりには、残酷なシーンも長回しでフィックスでとっていたり不思議な感覚です。

すごく久々に、「ニンゲン合格」を見ました。10年間のこん睡状態から目覚めてみたら、一家は散り散り、ポニー牧場だった実家は、不法廃棄のごみの固まり。父親は、宗教活動、母親は商売を別にやっている。アメリカに行っているはずの妹も、変な男と二人でいる。いちばんきついシーンはそもそも10年寝るきっかけの事故をつくった大杉蓮が再び現れるところ。そして再建したポニー牧場を壊していくところ。「この10年でおれの人生も壊れたんだ。どうしてお前がこんなことできるんだよ。ずっと寝ていればよかったんだよ。」「僕もそう思うよ。」

これはすごく切ない。また一時的には家に帰ってきた母親と、妹は一時家族のような時間をすごし、自分のところに帰っていく。「いつかまた、みんなで集まれればいいね。」と言っていたが結局それは自分の葬式になってしまう。

「アカルイミライ」はまるで、習字の題目のような感じの題名だが、ちっとも明るいことはない。でもオダギリジョーはこの映画でスキルを付けたようなきがする。どこにでているかわからない松山ケンイチもでております。

ものすごく弱者を描いていて、そんな弱者もやがて海に向かうクラゲのように生きていけるよ。みたいな感じの映画です。

どちらも描いているは、世の中の弱者。まだ、勝ち組負け組や、格差が出てくる前の世間が舞台。描いた映画は10年を過ぎているが、つまらない世の中になっているのかな?

または、当時からみてもアカルイミライなのかな。まだ未来を夢見てうなされている世の中かもしれません。

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