2009年5月 9日 (土)

阿修羅展 ぐるりと感動

本日、阿修羅展に行ってきました。

だいぶ、メディアにて宣伝をしていて、人も多そうだったから、GWは行くのをためらっていたのですが、今日は思い切って行ってきました。

国立博物館でした。国立なのに入場料1500円はちょっととりすぎのような気がしますが、まあ、しょうがないか。

しかし、平成館に行く途中、出てくるの人の顔は皆、満足感が大きい。

どんなものかと、期待が高まってしまった。

平成館にいくと実際、今日も人が多かった。でも普段よりは少ないようです。

八部衆、十大弟子、と進んでいくと、その先に阿修羅像はありました。

僕は結構、ガラスに覆われているところを見るのかと思っていたのですが、さえぎるものはなにもなしです。

しかもびっくりしたのが、阿修羅のまわりを360度ぐるりとできるのです。さすがに人が集まって、じっくりとゆっくり、みな右方向にまわっていました。

僕もここで3周ほどまわってみてしまいました。

とてもきれいな顔が三面、腕が六本、でも耳は二つ。

正面のぼんやりした顔、きりっとした右の顔、後ろを回って、さらにきりっとして笑っているのか、怒っているのかわからない左の顔、そして正面に、戻るとなぜか、最初に見た正面の顔でなく見えるのが不思議でした。

あまり阿修羅の意味は無知識で知らないのですが、一周まわっての感想は、なんというか、なんにもしらない純粋な子供から、欲とか、怒りとか、そういったものを覚えて、最後に切なさがでてくるような顔に見えました。

像には、宗教的な意味が大きくあると思いますが、なんにも知らない私でもすごく心を打たれます。

これは、メディアで見るより実際に見た方がいいですね。

また、第二室にあった四天王像等もすごく、迫力がありました。

とても満足感の高いイベントでした。

入る前に、出てきた人たちの顔に自分がなっているのだろうなと、出てきたときに思いました。

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2007年3月24日 (土)

映画 ドラマ 傑作なのに知られていない作品 「日曜日はおわらない」

さて、今回は、テレビドラマなのか、はたして映画なのか?

作ったのは、NHK。BSハイビジョン(そういえば、このハイビジョンって言っているのは、NHKだけですねぇ。)で1999年に一回放映されただけ。

その後地上波で放映されるはずだったのが、なぜかオクラ入り。

映画としては、カンヌ映画祭の「ある視点」部門に招待。シカゴ映画祭では国際批評家連盟賞受賞。そのた釜山映画祭など各国の映画祭に招待されるが、日本での上映は、

NHKアジア・フィルムフェスティバル(アフガン零年等や、ペパーミントキャンディで有名)で上映し、多摩の小さな映画祭にて上映されるだけで、助演の林由美香が急死のときに追悼上映で渋谷にて1週間程度のモーニングショーがありました。

僕がみたのは、3、4年前の多摩の映画祭にて町のホールで水橋研二の特集のときに見たのです。

まあ、NHKが放映できないわけもわかるなぁ~。なんて思ってしまった。殺人、ランパブ、パンツ、裸がでてくるから。しかも重要な要素で。

なにしろ、暗い。暗い話である。

水橋研二が主人公である。母の再婚。人がいいのに折り合わない義父。暗いランパブ中でのランパブ嬢との出会い。今度の日曜日に海に行こうと約束。しかし、彼女との約束は果たせない。次の日曜日はない。なぜなら主人公は義父を殺してしまったから。やがて出てくると本当の父はロケットつくりにのめんでいる。そしてランパブ嬢との再会。一緒に海にいき、海辺で二人だけで戯れる。

話は、なにも面白くない。しかし、この映画は、水橋研二の最高傑作。かれの素朴な感じ、自然な感じを見事に引き出しているのである。明らかにスクリーンの向こうには、そこには、普通の人がいる。

特に出てくるのが、自転車である。自転車で走りながら神戸の町や、橋をロングでとっているのがすごく美しい。まるでドキュメンタリーなのだが、すごく美しいのだ。

また、海岸で、ロングで林由美香と戯れるシーンもなにもないのに、すごい。当り前のショットなのに、すごく印象に残る。ロングショットなのだが、どんどん服を脱いでいって、二人でボールで遊んでいるだけである。見事なロケーションとカメラである。

でも、この映画の美しさと、なぜか心を打たれる感覚はたぶんほかの作品にはないだろう。映画を営業的観点で考えれば、この映画を配給する会社はないと思う。客が入るという要素が全くと言っていいほどないから。でも文化的観点からすると、この作品は定期的に1年に1回でも公開することが必要なのでは。

監督は、高橋陽一郎。前作「水の中の八月」(これも衝撃的なテレビドラマ。もはやテレビドラマの枠を超えている)でサンセバスチャン映画祭で、新人賞を受賞。いつも普通のNHKのディレクターで、朝のテレビ小説てるてる家族、やんちゃくれ等を作っていたりする。

ちなみに、この作品は、ビデオもなければ、DVDもない。これから先もDVD化をする予定もないそうだ。

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2006年4月30日 (日)

舞台 秘密の花園

さて、今日は久々の芝居「秘密の花園」を見てきました。

場所は北千住にある、1010シアターです。

この舞台、唐十郎作、三枝健起演出、高橋康夫Pですね。

このトリオは知る人ぞ知るテレビドラマの名作、「安寿子の靴」、「匂いガラス」、「雨月の使者」の作者ですね。

僕もこの一連の作品はとても大好きなので、今回見に行ったのです。

三田佳子(高橋Pの奥さん)演ずる一葉は、日暮里のアパートに住むキャバレーの女。夫がいながらも、アパートには松田洋二ふんする明彦がいつもいる。なぜなら明彦の給料が目当てのようですね。この二人を中心にキャバレーの常連客で一葉を好きな男、また、彼女の主人である大澄賢也など一癖もふた癖もある人たちが登場する。でも、台詞が過剰なので僕にはあまり理解できない。(悲)

でも、東京の日暮里にあるアパートのセットは情緒があります。無造作な木の緑に囲まれアパートのとなりの坂。夕日の映える緑。アパートの向こうの橋。俗なキャバレーで働く、これしか生き方をしらない女と、その女をなぜか聖のようにとらえる明彦。明彦が女に与えようする指輪は、あねからもらったもの。そしてその指輪には姉のイニシャルが。明彦は転勤で大阪へ。それは二年の一葉との別れ。そして大阪にはフィアンセが。わかれを告げたそのとき、トイレに行き、首をつる一葉。

そのとき、ドアからは、一葉と同じ顔の女、もろは(明彦の姉)が弟を迎えに現れる。

姉は言う「一葉の中に私を求めていたのでしょう。」

一葉のいないアパートに居続ける明彦。姉のイニシャルを指輪から消そうする。消すためには、アパートの横の坂の先にある硫酸の泉の傍らに咲く勝負の葉だけが消すことができる。ある雨の日に一葉になった、もろはが明彦のところに来る。その葉を持ってきて指輪を明彦から奪おうとする。すんでのところで奪えなかったもろはは、川に落ちる。そこに一葉がくる。取れない指輪を取るために自転車のチェーンで、指ごと切っていた・・・。

俗な世界のなかにファンタジックな世界が融合。一人二役の三田佳子の演技が面白い。とくに、明彦役との松田洋二とのやり取りには、東京の日暮里という古くからの俗な世界がなんとも情緒がこみあげてくる。

ちょっとわかりずらい所はありましたが、なかなか見ごたえあり。僕はできるなら、もう一回みたいと思いました。

関係ない話ですが、幕間の時間にタバコを吸いに喫煙しつにいると、前の席に美人さんが。誰だろうと思いみてみると、なんと宮沢りえ。そして「ママ、ママ」言っていたけど、その隣には、りえママ。あまりじろじろ見ると悪いのでやめましたが、さすが美人でした。ちょっと太めのりえママと、りえちゃん。こちらも聖と俗の世界でした。(ごめんなさい!)

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